Die Happy – Holly Humberstone (2025)

あなたと一緒なら幸せに死ねる

イギリスのシンガーソングライター、Holly Humberstoneの2ndアルバム『Cruel World』より『Die Happy』

You said in a past life we were spiders
Or something neo-goth and grandiose
You asked if you could hold my hand forever and ever
You asked me if I still believe in ghosts, well

あなたは言った、前世で私たちは蜘蛛だったって
またはネオ・ゴシックで壮大な何か
あなたは尋ねた、ずっと永遠に私の手を握っていいかって
あなたは尋ねた、私がまだ幽霊を信じているのかって、そうね

There’s something about you
So strange and beautiful
The language that you talk
There’s something about you

あなたには何か特別なものがある
とても奇妙で美しいもの
あなたの発する言語
あなたには何か特別なものがある

So hit the gas, I want it fast, want it reckless
Now all that matters is your name on my necklace
And if we crash and kiss the dash, baby, tragically
To die with you is to, to die happy

だからアクセルを踏んで、速くしたい、無鉄砲にしたい
今大切なのは、あなたの名前だけ、私のネックレスに刻まれてる
もし衝突してダッシュボードにキスすることになったら、それは悲劇だけど
あなたと一緒に死ぬこと、それは幸せに死ねるってこと

We’re picking out the plot holes in a movie
We’re working through a pack of cigarettes
You style yourself Bela Lugosi
And, baby, I want you in an IV drip

私たちは見つけてるところ、1本の映画の筋書きの矛盾点を
私たちは吸っているところ、1箱の煙草を
あなたはベラ・ルゴシ気取り
ねえ、あなたを点滴で取り込みたい

There’s something about you (There’s something about you)
So strange and beautiful
Two shadows on a wall
There’s something about you

あなたには何か特別なものがある(あなたには何か特別なものがある)
とても奇妙で美しいもの
壁に映るふたつの影
あなたには何か特別なものがある

So hit the gas, I want it fast, want it reckless
Now all that matters is your name on my necklace
And if we crash and kiss the dash, baby, tragically
To die with you is to, to die happy

だからアクセルを踏んで、速くしたい、無鉄砲にしたい
今大切なのは、あなたの名前だけ、私のネックレスに刻まれてる
もし衝突してダッシュボードにキスすることになったら、それは悲劇だけど
あなたと一緒に死ぬこと、それは幸せに死ねるってこと

So hit the gas, I want it fast, want it reckless
Now all that matters is your name on my necklace
And if we crash and kiss the dash, baby, tragically
To die with you is to, to die happy
To die with you is to, to die happy

だからアクセルを踏んで、速くしたい、無鉄砲にしたい
今大切なのは、あなたの名前だけ、私のネックレスに刻まれてる
もし衝突してダッシュボードにキスすることになったら、それは悲劇だけど
あなたと一緒に死ぬこと、それは幸せに死ねるってこと
あなたと一緒に死ぬこと、それは幸せに死ねるってこと

I’ll die happy (There must be something about you)
I’ll die happy

幸せに死ねる(あなたには何か特別なものがある)
幸せに死ねる

https://genius.com/Holly-humberstone-die-happy-lyrics

neo-goth:19世紀を通じて世界中に広まった中世ゴシック建築の復興運動、派生して「新感覚のゴシック・カルチャー(現代風にアレンジされたゴシックファッションや音楽)

grandiose:雄大[壮大]な、崇高[荘厳]な、堂々とした

There’s something ~:~に何かある、何となく〜な気がする(うまく言葉で表せないけど、何か特別なものを感じるという意味合い)

hit the gas:〔自動車などで〕アクセルを踏む、スピードを出す、飛ばす

reckless:無鉄砲な、向こう見ずな、無謀な

Bela Lugosi:アメリカの映画『魔人ドラキュラ』の主演俳優として知られているハンガリー人俳優

style oneself as:〜を自称する、〜を気取る、〜として振る舞う

IV drip:「点滴静脈内注射(Intravenous drip)」の略称。血管に直接、水分、ビタミン、ミネラルなどを投与する施術。

2022年の2nd EP『The Walls Are Way Too Thin』で一躍注目され、サマソニや単独で何度も来日もしている彼女ですが、

当時のイメージ↑から大きく変わった今回のゴシック・ロリータ路線への変更、ビジュアルも歌詞も含め、アルバム全体に統一感があり、個人的には大成功だと思います。

『不思議の国のアリス』や 『シザーハンズ』、幼少期から憧れていたバレエ作品などからインスピレーションを受けたというアルバムの世界観の構築について、下記のように語っています。

“My favourite Christmas gift as a kid was a Brothers Grimm book. The stories had all the familiar elements, but with twisted, eerie undertones that made them impossible to put down. That sense of wonder mixed with darkness is something I wanted to capture on Cruel World. I’m someone who struggles with change, so revisiting these influences has felt comforting. I wanted to create a space that feels protective, almost magical. Music has always been that for me, and I wanted the album to provide the same escape, a place to feel safe and transported. In such confusing and uncertain times, I think it’s something we all need.”

「子供の頃、一番嬉しかったクリスマスプレゼントはグリム童話の本でした。物語にはおなじみの要素がすべて含まれているのに、ひねくれた不気味な雰囲気が漂っていて、一度読み始めたら止められませんでした。その不思議さと暗さが混ざり合った感覚を『Cruel World』で表現したかったんです。私は変化に弱いので、こうした影響を受けたものを改めて見直すことは、私にとって安心感を与えてくれました。守られているような、まるで魔法のような空間を作りたかったんです。私にとって音楽は常にそういう存在で、このアルバムも同じように、安心できて、別世界に連れて行ってくれるような、逃避場所を提供したかった。こんなに混乱と不安に満ちた時代だからこそ、誰もが必要としているものだと思います。」

https://www.undertheradarmag.com/interviews/holly_humberstone_on_her_new_album_cruel_world

『ドラキュラ』とイギリスの小説家Angela Carterの『The Bloody Chamber』、またTim Burtonの映画からの影響があるというこの曲について、下記のように語っています。

怖くなってしまうくらい誰かを激しく愛している人のために、ゴシックなラブソングを書きたいと思ったんです。「愛してる」というすごくシンプルな言葉を、いかに面白い形で表現するかということにこだわりました。この曲はアルバムの中で一番シネマティックで、視覚的な要素が強い曲だと思います。

ちょうどハロウィンの時期に書いたのですが、私はハロウィン映画が大好きなんです。ホラーではなくて、ダークでゴシックな、まるでおとぎ話のような世界観の物語が。特にティム・バートン監督の映画は、その世界構築のスキルが比類なくて大好きですね。この曲を書いている時は、頭の中で小さなティム・バートン映画を再生させているような感覚でした。歌詞よりも先にコードができたのですが、その不気味なコード進行にすごくインスピレーションを刺激されました。

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/44578

確かに「crash and kiss the dash」「I want you in an IV drip」など、意味がわかるとギョッとする歌詞で「愛」を表現するこの曲はとても独特です。

アルバムの他曲のMVも、同様の世界観があり凝っています

「フランケンシュタイン」の怪物のようなクリーチャーが登場する『To Love Somebody』

バレエの一幕のようなダンスが可愛い『Cruel World』

アルバム中屈指のバラードで、女性であることのプレッシャーを歌った『Beauty Pageant』

MVやビジュアルイメージを手がけた監督はSilken Weinbergで、同じくゴシックの世界観を持つアメリカのシンガーソングライター、Ethel CainやSkullcrusherとのコラボレーションをしています。また彼女の妹さんも制作に関わっているとのこと。

今後はDavid BowieやSt. Vincentのように、アルバム毎に異なるペルソナの彼女がみられるのでしょうか?楽しみです。

2026年のサマーソニックで再び来日する彼女ですが、この世界観を再現した舞台セットでも観てみたいので、単独公演の追加も望まれます🙏

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