F.E.E.L.I.N.G.C.A.L.L.E.D.L.O.V.E – Pulp (1995)

L-O-V-Eとは一体何なのか

1990年台イギリスのブリット・ポップを牽引し、2025年には約24年ぶりとなるニューアルバム『More』をリリースした、イギリス・シェフィールド出身のロックバンド、Pulpの歴史的名盤『Different Class』より『F.E.E.L.I.N.G.C.A.L.L.E.D.L.O.V.E』

1996年当時のライブ映像。この頃からフロントマン・Jarvis Cockerのシアトリカルでクネクネなダンスがキレキレですね。

The room is cold and has been like this for several months
If I close my eyes, I can visualise everything in it
Right down, right down to the broken handle
On the third drawer down of the dressing table
And the world outside this room has also assumed a familiar shape
The same events shuffled in a slightly different order each day
Just like a modern shopping centre

部屋は寒くて、もう何ヶ月もこんなままだ
目を閉じると、部屋中のすべてが目に浮かぶ
化粧台の三段目の引き出しの
壊れた取っ手に至るまですべて、すべてが
そしてこの部屋の外の世界も、見慣れた形を帯びていた
同じ出来事が毎日、わずかに違う順番で入れ替えられた
まるで近代的なショッピングセンターみたいに

And it’s so cold
Yeah, it’s so cold
What is this feeling called love?
Why me? Why you? Why here? Why now?
It doesn’t make no sense, no, it’s not convenient, no
It doesn’t fit my plans, no, it’s something I don’t understand, oh

そしてとても寒い
ああ、本当に寒い
これって「愛」と呼ばれる感情なのか?
なんで僕?なんで君?なんでここで?なんで今?
全く意味がわからない、違うんだ、全く都合が良くない、違うんだ
僕の計画には合わない、違うんだ、理解できない何かなんだ、ああ

F-E-E-L-I-N-G (And as I stand and cross the room)
C-A double L-E-D (I feel as if my whole life has been leading to this one moment)
L-O-V-E (And as I touch your shoulder tonight)
What is this thing that is happening to me? (This room has become the centre of the entire universe)

F-E-E-L-I-N-G(立ち上がって部屋を横切るときに)
C-A ダブル L-E-D(まるで人生のすべてがこの一瞬に向かっていたかのように感じる)
L-O-V-E(今夜君の肩に触れたとき)
僕に起きているこの出来事って一体何なんだ?(この部屋が宇宙の中心になったみたいだ)

So what do I do?
I’ve got a slightly sick feeling in my stomach
Like I’m standing on the top of a very high building
Oh yeah, all the stuff they tell you about in the movies
But this isn’t chocolate boxes and roses
It’s dirtier than that
Like some small animal that only comes out at night
And I see flashes of the shape of your breasts
And the curve of your belly
And they make me have to sit down
And catch my breath

じゃあ僕はどうすればいい?
胃のあたりに少し気持ち悪い感じがあるんだ
とても高い建物のてっぺんに立っているみたいな
ああ、映画でよく出てくるあれこれ全部だよ
でもこれはチョコレートの箱やバラみたいなものじゃない
もっと汚らしい、そういうのよりずっと
夜にしか出てこない小さな生き物みたいで
君の胸の形がちらつくのが見える
君のお腹の曲線も見える
それで僕は座りこんでしまうんだ
息を整えるために

And it’s so cold
Yeah, it’s so cold
What is this feeling called love?
Why me? Why you? Why here? Why now?
Oh, it doesn’t make no sense, no, it’s not convenient, no
It doesn’t fit my plans but I got that taste in my mouth again, oh

そしてとても寒い
ああ、本当に寒い
これって「愛」と呼ばれる感情なのか?
なんで僕?なんで君?なんでここで?なんで今?
全く意味がわからない、違うんだ、全く都合が良くない、違うんだ
僕の計画には合わないが、またあの味が口の中に戻ってきた、ああ

F-E-E-L-I-N-G (And the whole world begins to spin and spin outside the window)
C-A double L-E-D (Faster and faster and faster)
L-O-V-E (And this is the only place in focus)
What is this thing that is happening to me? (The hook upon which everything else revolves)
F-E-E-L-I-N-G (Oh yeah)
C-A double L-E-D
L-O-V-E
What is this thing that is happening to me?

F-E-E-L-I-N-G(窓の外で世界がぐるぐる回り始める)
C-A ダブル L-E-D(ますます速く、もっと速く)
L-O-V-E(そしてこの場所だけが焦点が合っている)
僕に起きているこの出来事って一体何なんだ?(世界のすべてがそれを要に回っている)
F-E-E-L-I-N-G(ああ)
C-A ダブル L-E-D
L-O-V-E
僕に起きているこの出来事って一体何なんだ?

https://genius.com/Pulp-feelingcalledlove-lyrics

visualise:想像する、思い描く
drawer:引き出し
right down to:~まですべて、~まで徹底的に
assume:〔~を〕身に着ける、〔~を〕装う、〔~の〕ふりをする、〔姿勢・体勢・ポーズなどを〕とる
as:〜するとき(whenよりも、動作がほぼ同時に同時に起こっているときに使う
as if:あたかも~かのように、まるで~であるかのように
flashes of:名詞「flash」の複数形「flashes」+前置詞「of」で「〜の瞬間」「〜がパッと点滅する様子」下着などを露出することを、スラング的に “flash(フラッシュ)” と表現することもあります。
catch one’s breath:一息つく[入れる]、ひと休みする、ひと息ついて思考や行為が正常に戻る、息をのむ、固唾をのむ
hook:物を留めたり掛けたりつるしたりするための道具、支点、引き付けるもの
revolve:~の周りを回転する

スペルが分かれた「L-O-V-E」が印象的な歌詞は、このアルバムから30年経った2025年のニューアルバム『More』のリード曲『Got to Have Love』にも繋がっているようです。


『F.E.E.L.I.N.G.C.A.L.L.E.D.L.O.V.E』では「L-O-V-E」を正体の分からない恐怖の対象としてスリリングに扱っていますが、30年経った『Got to Have Love』では「人生に必要不可欠なもの」として高らかに宣言しています。これも年の功でしょうか。

『Got to Have Love』の和訳はこちらのブログが詳しいです。
およげ!対訳くん
MASQUERADE(マスカレード)

『Got to Have Love』のMVはこちら

『Different Class』は1996年のMercury Prizeを受賞しましたが、なんと2025年のニューアルバム『More』もノミネートされています。今までMercury Prizeを2回以上受賞したのはイギリスのミュージシャン・シンガーソングライター、PJ Harveyのみ。(歴代のWinner
さて結果はどうなるのでしょうか。

ちなみに1996年のMercury Prize授賞式では、Michael Jacksonのパフォーマンスに乱入し、一晩留置所に入ったこともあるとか。。(下記5:00くらいからJarvis Cockerが乱入します)

2025年10月24日には『Different Class』の30周年記念エディションも発売されるとのことで、アルバム本編に加え、急遽Stone Rosesの代打を務めた1995年のGlastonbury Festivalでの演奏も完全収録されています。

24年のブランクから再び素晴らしいニューアルバムを発売した彼ら、Mercury Prizeの結果がどうであれ、2025年1月に幕張メッセで開催されたrockin’on sonicのヘッドライナー公演に引き続き、一刻も早い再来日が望まれます!

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