IMPOSTOR – Ca7riel & Paco Amoroso (2025)

俺たちインポスター症候群

アルゼンチンの実験的なトラップ、ポップデュオ「カトパコ」ことCa7riel & Paco Amorosoのミニ・アルバム『PAPOTA』より『IMPOSTOR』

歌詞の内容にぴったりのMVもキュートです

¿Ahora qué vamos a hacer?, tenemos que mentir
Solo soy un impostor, just a little bit
La gente se emocionó, abuela haciendo TikTok
¿Y ahora qué vamos a hacer?, el Tiny Desk me jodió
Si yo no sé ni cantar
Y yo no sé ni rapear
El futuro pinta mal
¿Cómo se dice?

これからどうすんだ? 嘘をつくしかない
オレはただのペテン師、ほんの少しだけ
みんなは盛り上がって、ばあちゃんまでTikTok
でもこれからどうすんだ? Tiny Deskにやられた
歌すらまともに歌えないし
ラップだってろくにできない
未来はやばそう
なんて言えばいい?

ahora:(es)今、目下、さて、今や
vamos a hacer:(es)私たちは〜をするつもり、〜しましょう
tenemos que:(es)私たちは〜しなければならない
mentir:(es)うそをつく、欺く
solo:(es)ただの、たった一つの
soy:(es)「ser(である)」の一人称単数形
impostor:(en)詐欺師、ペテン師
emocionó:(es)感動する、興奮する
abuela:(es)おばあちゃん
haciendo:(es)〜している
jodió:(es)(スラング)「joder(だめにする,台無しにする)」の三人称単数、直説法点過去
sé:(es)「saber(知る、できる)」の一人称単数形
ni:(es)〜さえも〜ない
pinta:(es)「pintar(描く、見える、予想される)」の三人称単数形
dice:(es)言う

Fucked up!
Rafa y la disquera están vendiendo me humo
No nos merecemos ser los número uno
Salimo’ primero cuando buscan en Google
Y eso que venimo’ desde el culo del mundo
Y yo no sé ni cantar
Y yo no sé ni rapear
El futuro pinta mal
¿Cómo se dice?

マジでやばい!
ラファとレーベルが煙を売ってる
オレらはナンバーワンになる器じゃない
でもGoogleで検索すれば一番上に出てくる
でも俺たち、世界のケツの方から来たんだ
歌すらまともに歌えないし
ラップだってろくにできない
未来はやばそう
なんて言えばいい?

disquera:(es)レコードレーベル
vendiendo:(es)「vender(売る)」の現在進行形
merecemos:(es)〜に値する
los número uno:(es)ナンバーワンの人たち
salimo’:(es)「salir(出てくる、出かける)」の一人称複数形「salimos」の省略
cuando:(es)〜するとき
buscan:(es)「buscar(検索する)」の三人称複数形
venimo’:(es)「venir(来る)」の一人称複数形「venimos」の省略
desde:(es)〜から
culo:(es)お尻

Fucked up, I think we fucked up
No hay nada que hacer, soy un impostor
No nos van a creer, que somos lo mejor
I think we fucked up, síndrome de impostor
(Who the fuck even are you?)

やっちまった、オレたち完全にやっちまった
どうにもならねぇ、オレはただのペテン師
誰も信じてくれないだろ、オレらが最高だなんて
マジでやばい、これがインポスター症候群だ
(お前、一体誰なんだよ?)

hay:(es)「haber(ある、存在する) 」の三人称単数形
nada:(es)何も〜ない、少しも〜ない
que:(es)〜するための、〜すべき
hacer:(es)する、行う
van:(es)「ir(行く)」 の三人称複数形
ir a + 動詞の原形:(es)〜するつもりだ/〜だろう
creer:(es)信じる
somos:(es)「ser(〜である)」 の一人称複数形

Ah, ah, ah
Demasiada presión
Ah, ah, ah
Demasiada presión
Casi un mes sin dormir
Del estrés me voy a morir
Esta vida no es para mí
Lo pedí tanto y me arrepentí

ああ、ああ、ああ
プレッシャーが重すぎる
ああ、ああ、ああ
プレッシャーがヤバすぎる
ほぼ一ヶ月寝てない
ストレスで死にそうだ
こんな人生、オレには向いてない
あれほど望んでたのに、後悔してる

demasiada:(es)「demasiado(あまりに多くの,過度の,必要以上の)」の女性単数形
presión:(es)圧力、プレッシャー、ストレス(女性名詞)
casi:(es)ほとんど、もう少しで
mes:(es)(暦の)月(男性名詞)
sin:(es)〜無しで
del:(es)~の、~に関して、~から(前置詞「de」と男性名詞につく定冠詞「el」が結合した形)(英語のfrom the、of theの意味)
estrés:(es)ストレス(男性名詞)
voy:(es)「ir(行く)」の一人称単数
ir a + 動詞の原形:(es)〜するつもりだ/〜だろう(再掲)
para:(es)~のために、~へ、~に向かって、~にとって
lo:(es)それ、そのこと
pedí:(es)「pedir(頼む、求める)」 の一人称単数、直説法点過去形
arrepentí:(es)「arrepentirse(後悔する)」 の一人称単数、直説法点過去形

¿Y quieren que aprendamos inglés? (Oh shit)
¿Y quieren que vayamos al gym? (Cliché)
¿Nos pides que empecemos a ahorrar? (Oh shit)
¿Nos van a cancelar otra vez? (¿Y qué?)
¿Y vos vas a aprender a tocar? (Hmm)
¿Vos te vas a dejar de drogar? (Jah)
Yo sé que Paco la va a cagar
Yo sé que Cato no va a aguantar

で、オレたちに英語覚えろって?(マジか)
ジムに通えって?(ありきたり)
貯金始めろって?(ヤバい)
また叩かれるのか?(で?)
で、お前は楽器覚える気あるの?(ふーん)
お前、ドラッグやめられるの?(はは)
パコは絶対やらかすし
カトは多分持たない

quieren:(es)「querer(望む、求める)」 の三人称複数形
aprendamos:(es)「aprender(習う、学ぶ)」 の一人称複数、接続法現在形(話者の主観的な意見や感情、願望、不確実性などを表す)
al:(es)~に、~へ(前置詞「a(~へ)」とと男性名詞につく定冠詞「el」が結合した形)
(英語の at the、to theの意味。前述の「del」とともによく使われる)
vayamos:(es)「ir(行く)」 の一人称複数、接続法現在形
cliché:(es)決まり文句,常套(じょうとう)句
pides:(es)「pedir(頼む、求める)」の二人称単数
empecemos:(es)「empezar(始める)」の一人称複数
ahorrar:(es)貯金する
cancelar:(es)キャンセルする、取り消す、(SNS上で)叩く、批判する
otra vez:(es)また、もう一度
vos:(es)君(南米のスペイン語では二人称単数の人称代名詞として「tú」の代わりに「vos」が使われる)
vas:(es)「ir(行く)」の二人称単数形
ir a + 動詞の原形:(es)〜するつもりだ/〜だろう(再掲)
aprender:(es)学ぶ、習得する、習う
tocar:(es)(楽器を)弾く、演奏する
te:(es)自分自身を(目的語になる再帰代名詞(二人称単数形)、英語のyourself)
dejar de:(es)〜するのをやめる、手放す
drogar:(es)薬物を使う
jah:(es)スペイン語で笑い声を表現する際に使われる
sé:(es)「saber(知る、できる)」の一人称単数形(再掲)
cagar:(es)(スラング)壊す、ダメにする
aguantar:(es)我慢する、待つ

Fucked up, I think we fucked up
No hay nada que hacer, soy un impostor
No nos van a creer, que somos lo mejor
I think we fucked up, síndrome de impostor
(Who the fuck even are you?)

やっちまった、オレたち完全にやっちまった
どうにもならねぇ、オレはただのペテン師
誰も信じてくれないだろ、オレらが最高だなんて
マジでやばい、これがインポスター症候群だ
(お前、一体誰なんだよ?)

Ah, ah, ah
Demasiada presión
Ah, ah, ah
Demasiada presión
Casi un mes sin dormir
Del estrés me voy a morir
Esta vida no es para mí
Lo pedí tanto y me arrepentí

ああ、ああ、ああ
プレッシャーが重すぎる
ああ、ああ、ああ
プレッシャーがヤバすぎる
ほぼ一ヶ月寝てない
ストレスで死にそうだ
こんな人生、オレには向いてない
あれほど望んでたのに、後悔してる

¿Y vos vas a aprender a tocar? (Hmm)
¿Vos te vas a dejar de drogar? (Jah)
Yo sé que Paco la va a cagar
Yo sé que Cato no va a aguantar

で、お前は楽器覚える気あるの?(ふーん)
お前、ドラッグやめられるの?(はは)
パコは絶対やらかすし
カトは多分持たない

Ah, ah, ah
Demasiada presión
Ah, ah, ah
Demasiada presión
Casi un mes sin dormir
Del estrés me voy a morir
Esta vida no es para mí
Lo pedí tanto y me arrepentí

ああ、ああ、ああ
プレッシャーが重すぎる
ああ、ああ、ああ
プレッシャーがヤバすぎる
ほぼ一ヶ月寝てない
ストレスで死にそうだ
こんな人生、オレには向いてない
あれほど望んでたのに、後悔してる

https://genius.com/Ca7riel-and-paco-amoroso-impostor-lyrics

スペイン語は疑問文の前後を¿?で囲む語法です。詳細は:Boom Boom Back – Hinds & Beck (2024)

アメリカの公共放送NPRでの、小さな机と楽器だけでのパフォーマンス番組「tiny desk concerts」で大ブレイクした「カトパコ」ことCa7riel & Paco Amoroso。

インポスター症候群とは、自分の能力や実績を正当に評価できず、成功しても「運が良かっただけ」「周囲の助けがあっただけ」と思い込んでしまう心理傾向のこと。

ジャズやラテンにヒップホップやEDMまで詰め込んだ音楽性に惹かれましたが、スペイン語と英語が混ざったリズム感が楽しく、急に世界の矢面に立つことになった自分達を最大限皮肉っている歌詞もまたとても面白いです。

カトパコの出身地アルゼンチンは、かつてスペインの植民地だったためスペイン語が公用語として定着しました。アルゼンチンのスペイン語は、他のスペイン語圏と比べて独特な特徴があり、二人称単数の人称代名詞として「tú」の代わりに「vos」が使われます。

これらの特徴的な単語やスラングは“Lunfando”(ルンファルド) と呼ばれ、なんとアルゼンチン文化庁にも正式に認められている文化だそう。(参照:アルゼンチン人の口の悪さとスペイン語- Lunfardo

それとスペイン語の動詞活用、多いですね、、解説で明記していない基本の直説法現在形の他に、直説法点過去形、直説法線過去形 接続法現在形など、、詳しくはこちら。
動詞の活用を制する者はスペイン語を制する【活用の覚え方】
数が多い!スペイン語の動詞時制を簡単に覚える企画 ~ その1:規則動詞を大雑把に見てみる

2025/7/16には新曲+tiny desk concertsを収録した国内盤CDも発売されるとのことで、より正確な和訳を確認されたい方はどうぞ。
フジロック予習にぴったりのタイミングです!

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